面白かった・・・。読みながら心拍数が上がっていって、物語への没入感がすごかった。
そして読み終わって「ふぅ・・・・っ」とため息。
あまり知らなかった言葉、ファンダム経済。
熱狂的なファン(ファンダム)が商品やクリエイターを支援することで経済を回す仕組みのことらしい。
推し活ビジネスを仕掛ける側、推し活をするファン側。
知らなかったそれぞれの界隈の実情を知れたのが面白かった。
作中何度も出てくる
「視野を拡げる」ことと「視野を狭めること」
それぞれの立場の人の物語を読んでいると、どれも正解に見えてくるし、何が正解かわからず、ぐるぐると渦の中に巻き込まれていった。
何が本当に対象のためになるのかとか、何が今最も本質的な行為なのかという問いは、”視野を拡げて考えてみると”という呪文を唱えさえすれば、その答えを永遠に反転させられる。
つまり、どの角度から見ても間違いなく本質的に正しい答えなんて、どこにもない。
作中出てくる三人の主人公、それぞれの視点から見る、本質、正しさ。
そして、この三人の関係性が本当によく出来ていて、めちゃくちゃ面白かった。
「今」をこんなにも言語化できる作家さんって、ほんとに凄いな。
読んで良かったです!
